花を手折るはなし

ゲームと舞台とときどきわたし

このブログについて

 

 ご閲覧いただきありがとうございます。めこまめこと申します。

 ここは私が好きなジャンルについて好き勝手に思いを綴るブログです。読んでタメになることは哀しいかな、一切ございません。その点はじめにご留意ください。
 主な内容といたしましては、ゲーム(主に乙女ゲームが中心)、俳優、舞台、オタクイベントなどの感想。私が普段身を置いているジャンルについてつらつら語っていくだけです。
 つまり個人的な日記となりますが、書いてる人間の性格がひん曲がっておりますので、捻くれた見方をすることが多々あります。ですが、ほとんどが愛を持った上での発言となりますのでご容赦ください。読んだ上での苦情などはご遠慮ください。大変傷つきやすい構造になっております。
 個人の記録ではございますが、お読みいただけた方に少しでも楽しんでいただければ幸いです。


 以下プロフィール。

 わたし:めこまめこ
 ただのゲームオタクとして20数年生きた後、突然舞台の沼にのみこまれる。20半ばのしがない事務員。制作側の意図していない笑いが大好き。
 
 ▽ゲーム方面のめこまめこ
 幼稚園の頃からゲームがだあいすき。幼少期にゲームを与えた両親の敗北は私の人生で物語る。ジャンル問わず何でもやるがやっぱり好きなのはRPGテイルズオブシリーズに関しては厄介な古参オタクになりがちだがブログの記事にはしないと思う。男女選択できるゲームの女主人公に目がない。記事にするのは専ら乙女ゲーム。年に数回カヌチを延々とプレイしださないと死ぬ病に罹っている。地雷様と聞くだけで小一時間笑い続ける。


 ▽舞台方面のめこまめこ
 2017年春先に惜しくんと出会った新参。以前からテニミュを中心に嗜んでいたが、ガチな推しくんはいなかった。笑ってはいけない2.5次元を生きがいにしているところがある。静かな空間で湧き上がる己の笑いに対し、手の甲をつねって堪えるのが日常。推しくんへの不満はいっぱいある厄介な新参オタク。推しくんの顔とダンスが主に好き。嘘だよ全部好きだよ。


(随時加筆修正します)

おもいいろの記憶 感想文

 

 

 この記事は過去のプレイ日記です。スマホのメモに保存されていたので、このブログにも記録として残しておきます。
 結局おもいいろは拓磨→慎二→真弘→祐一で止まってますのでそこまでの感想です。許せ。

 

  2017年ある夏の日の記録―――

 私が最も好きな乙女ゲームといえる緋色の欠片!おもいいろの記憶発売おめでとうございます!ありがとうございます~!!
 わーい、Vitaでも緋色ができるぞ!私が持ってるのはDS版なんですけどもう音割れ酷かったですからね……嬉しい……!って思ったらVita版でも音源古すぎたせいかちょっと音声クリアじゃなかったね笑った。そしてキャラによっては画面に寄ってアップになったときの粗さが……とか思ってたけどシナリオに没頭して途中から気にならなかったです。

 ドラクエ11の発売と被ったため、そわそわしながらも緋色を区切り良いとこまでプレイするぞ!

 

 以下ネタバレ配慮なし。本音でしか語ってないのでご注意ください。

 
感想文リスト

 

 拓磨

 

  私を中学生のときから虜にしている拓磨√。乙女ゲーム界1好きなシナリオです。
 拓珠は最高。もう疑う余地もない。

 数年に一回はプレイしなおしていたので、シナリオの起承転結もイベントもすべて頭に入っているのだけど、何度やっても良い。萌える。ここまで私の好みのシナリオってすごいよ~ん。
 DS版ではバッドエンドでだけで回収できるスチルがあったと思ったんだけど、なくなったね?知らずにバッド巡ったよ。正解選択肢だけでスチル埋まる仕様にいつからかなってたのね……バッドやりたくない勢の気持ちを汲んだのか。その気持ちは痛い程理解できるわ。
 拓磨が何より好き!というよりも拓磨×珠紀が大好きな私。この二人ほど愛しい乙女ゲーCPを私は知らない。(恋戦記・孟花と仲花が次点)

 もう拓磨√は最初から最後まで流れるようにすべて萌えるんだけど、特に好きなイベントをつらつらとストーリー順に上げていく。

 ①宇賀谷家に閉じ込められた珠紀を守護者追放された拓磨が助けにくるイベント。
 自室で拓磨の声に返事をせず無視した後に、蔵に閉じ込められた珠紀ちゃんを雨のなか拓磨が助けにくるところ。壁越しってどうしてこんなに愛しいの~拓磨のことを思って遠ざけようとする珠紀ちゃんと、拒否されても何度も珠紀ちゃんを助けにくる拓磨。もう本当に珠紀ちゃんが大切で愛しいんだなぁって拓磨の気持ちが痛い程伝わってくる最高のイベント。

 ②学校に逃げ込んだ二人を真弘先輩と祐一先輩が見逃してくれる前後。
 校内で足音が聞こえて咄嗟に敵を拓磨から遠ざけようと走る珠紀ちゃんがとても好き。お互いをすごく大事にしてる二人は本当に愛しいよ。そして、看病のために脱がした拓磨の上半身があまりに傷だらけで珠紀ちゃんが泣きながらすがるように抱きつくスチル。ココ!ここが緋色一好きなイベントと言っても過言ではない。何これ……天才なの……。私の切なさ好きのドツボをついてくる……。傷だらけになって自分を守ってくれた拓磨は、それでも譫言で自分に逃げろといってくる……。そりゃ珠紀ちゃんも泣きながら抱きつくよね……うう、好き……。次の日の朝、はっきりした意識を取り戻してる拓磨があまりに心強くて泣きそうになったよね。実際は潜伏期間だったわけだけど。
 世界を敵に回してもお前の味方だって、ほんとう拓珠のCPのことでしょ……。

 ③宇賀谷家に連れ戻された後、お互いのために死ぬ覚悟をするとこ。
 どこまで私のツボをついてくるのじゃ……。ここのキスのスチルはもう、ほんとね、最高だよね……。ひ、緋色の欠片じゃ~!ってスチル見てテンション上がる。綺麗。絶対離れたくないって思ってるのに、これから二人はお互いのために死ぬ決意をしてる。ババ様の策略によって……。自己犠牲型ヒロインが私は大好きです。

 ④鬼斬丸を封印した後、最後の最後。一度両親の元へ戻る珠紀ちゃんと、内緒にしてたのに美鶴ちゃんのファインプレーでお見送りにくる拓磨。
 出会いの場面を思い返す二人いいねいいね。正直拓磨√の美鶴ちゃんが一番心穏やかに見てられないけど、ありがとよ。あの空の下での拓磨√の美鶴ちゃんが兎に角かわいかったからいいよ。でもバレンタインとか何でレズ枠にされてたの?かわいかったからいいよ。

 拓珠は最高にお似合いです。もう一生幸せになっておくれ。こんなに運命的な恋愛って……ウッ(感極まる)
 こんなに大好きになれるCPをありがとう緋色の欠片

   

慎二くん

 どうやら私は慎二くん√の記憶を美化しすぎていたようだ。
 真弘先輩√も好きだけど、すぐには拓磨より真弘先輩を選べないよ……という考えの下、祐一先輩か慎二くんで迷う。慎二くんと珠紀ちゃんかわいい。二人のやり取りかわいい!ってなって慎二くん√を二周目に決める。だが、最推しの拓磨√直後のせいもあるのか、ちょっと残念なことに内容は期待値より低めだった。昔はもっと楽しかった気がする。

 そもそも私は裏切り者は好かん。間者として近づいて嘘で優しくしてたのに、いつの間にかヒロインのことが大切になってしまって……っていう流れは好きなんだけど、慎二くん最初から珠紀ちゃんに好意的だし、何より裏切ってることを悪びれないのが嫌じゃわ。「僕は確かにみんなを裏切ってたのかもしれません。けど、これがみんなにとって最善なんです!アリア様は良い人!」ってハアア……。反省のはの字もないわ。裏切ってたことには間違いないやろがい。自分の行動が善意によるもので後ろめたさがなかったなら最初から正直に打ち明けとけよ……。バレたきっかけがドライってもうそんなん擁護できん。裏切り者を唯一に選ぶのは、他の守護者に申し訳なくなるからやめて。
 慎二くん√で一番面白いのは美鶴ちゃんが言霊で殺そうとしてくるとこです。怖すぎて笑うわ。攻略対象の双子の妹に殺されるってそんなんウワ~やめて。面白すぎるだろ。でもあれ、Vita版ちょっと緩和されてない?DS版だと「死」って直接的表現で言われた気がしたんだけど、これもしかして私の記憶が大げさに改ざんされてる?どっちにしろ文章表現あってもなくても「死ね」って言われてんだけどさ。清々しいほどの殺意!まあ美鶴ちゃんもかわいそうだから彼女への怒りとかはあんまりないんだけど、この√は美鶴ちゃん出張りすぎて私はあまり萌えなかったよ。小姑のインパクトが最初から最後までながく続きすぎるよ!なげえよ!しかしそれが慎二くん√の醍醐味と言われればそれまで……。

 そして、正直慎二くん√の珠紀ちゃんは、珠紀ちゃんのなかでは好きじゃない方。珠紀ちゃんは大好きなヒロインだから、それでも他作品ヒロインよりよっぽど好きなんだけど、珠紀ちゃんのなかでは良くないかな。
 特にあの空の下での慎二くん√珠紀ちゃんは酷いな。美鶴ちゃんかわいそうだろ。慎二くんはどんな理由があっても帰っちゃダメだけど、美鶴ちゃんは実家に帰れば?って言うのは悪意なくても酷すぎるだろ。この子は慎二くん√だとお姉さんぶって変な方向に気が強いのはアカンな。

  

真弘先輩

 流石人気投票一位なだけあります。
 真弘先輩は本当にかっこいいし、シナリオも素晴らしい。沢山の萌えポイントが彼にもシナリオもある。これが、一位の貫録……!
 当時の私が緋色を買ったのも真弘先輩目当てでした。外見・設定だけで判断すれば真弘先輩が一番好みだけど、すべて込みだと私は拓磨に軍配が上がる。何が言いたいって真弘先輩はそれだけ魅力的ってことが言いたかった!素敵!
 
けど、拓磨と共通パート一緒だから、宝具全部奪われたとき、真弘先輩の元へ戻るために拓磨の手を振りほどくの心臓が痛かった。拓磨をたった一人で死地に赴かせるの勘弁してくれ。けど、これは拓磨√の真弘先輩にも同じことが言える……。二者択一は心が痛むからやめてくれ~

 真弘先輩はほんっとーに男前ですよね。真弘先輩√で一番好きなイベントはフィオナ先生の正体がばれ、助けを求められてアリアのところへ向かうか揉めるとこ。珠紀ちゃんが一人でアリアの元へ向かうって決めて揺らがないと判断した途端、それまで強く反対してたのに「急に行きたくなった!」って掌返して珠紀ちゃんの手を繋いで引っ張ってくれる……。アアアしゅごい……。真弘先輩ってどうしてこんなにかっこいいの……。
 最初に落ち込みギレしてる時以外は終始男前だった気がする。お月見の背中合わせ→そっと手を握る流れとかイケメン以外の何物でもない。いっつもピンチのときのヒーローのタイミングで助けてくれて、珠紀ちゃんの強がりなんていつもお見通しでさりげなく励ましてくれたり手を差し伸べてくれたり……そりゃあ惚れない方がおかしいよ。
 
この人が守護者のなかで一番珠紀ちゃんを危険から遠ざけるように行動してた気がする。序盤宝具が襲われて、森の中で珠紀ちゃんが一人ではぐれちゃったときも、後で迎えに来るからお前はここで待ってろって真弘先輩は言ってた。他の人は気遣いながらも、ここに一人で残してくのもあれだからみたいな流れで最初から連れてく流れだった気がする。大事に大事に扱ってくれてるよね……。
 そしてキスのスチル両方とも最高だった……。一回目のときは祐一先輩と大蛇さんが追手としてきて、原初の三柱が揃ったのがまず感慨深い。大人しく戻ろうとしてた真弘先輩も珠紀ちゃんが巻き込まれるとなると話は別。一変、追手に抗おうとする……。「悪いが、こいつは逃がすぜ」ってワアアア(拍手喝采気が動転しているヒロインを落ち着かせるためのキスとか最高ジャン。そして覚醒へ。ありがとうよ。カラスからすれば後ろめたさがあったキツネ・ヘビもカラスを逃がそうとしてくれる……良い流れ……。

 真弘先輩ってすごいなって改めて思うシナリオでしたわ。こんなにかっこいいのは卑怯です。しか~し!私がウウムってなってるのは、あの空の下での真弘先輩と珠紀ちゃん。なーにアメリカ行ってるの。行くなら玉依姫襲名の儀とかやる前にして。保留!じゃないよ保留じゃ!責任感というものがないのかね。まあでも夢が叶ってよかったね、真弘先輩。バイクじゃないけどね。

祐一先輩

   大変不思議なことに私には祐一先輩√の記憶がない!なぜ……プレイ履歴も残っていてDS版もスチルちゃんと埋めてるのに、全然思い出せない……。何年も前の話だけど、こんなに覚えてないってことある……?でも中学生当時私は確かに祐一先輩にさほど興味がなかった。でも今は気になる!記憶がないからこそわくわくプレイできるぞ!と前向きに始める私。

 珠紀ちゃんが祐一先輩のお顔を褒めまくるから、おお今からこのとてつもない美形と良い雰囲気になるんだなっていう優越感を感じる。へっへへ、この人形のように端正な顔の男を今から落とすぜ(邪心)なんだか恋戦記の仲花を思い出す。花ちゃんも仲謀の顔褒めまくってたよね。花ちゃんの場合は綺麗とべた褒めするよりはめちゃくちゃ仲謀の顔がタイプって感じだったけどな。仲花かわいいよ(脱線)

 そして……そしてね、進めるうちにとてつもなく納得してしまった……。あのね……こりゃあ忘れるわ!全く記憶がないのも納得だわ!何せクリアしてから三日も経ってないのにもう記憶に靄がかかったように思い出せないよ。山場がない。淡々と盛り上がりのない切なさが続いていく―――。最初のペンギンのくだりでアッ、アッーかろうじて何か記憶に残ってる!ペンギンの話あったあったでも何でペンギンなの?って思って、それから紅葉の下でのキスイベントまで何も覚えてなかった。私の記憶力がやべーのか、祐一先輩√がやべーのか……。でもキススチルのとこは始まった途端に記憶が蘇って鮮明に覚えてたわ。私……この時間を知ってる……体験したことがある……うわ~デジャヴ?これが世に言うデジャヴなのね(違う)あぁ、そうそう、ペンギン逆って勘違いしてたよね。何でペンギンなの?でもここのイベントとても好き~。玉依姫として命を使う覚悟をした珠紀ちゃんと、玉依姫としか見てないって言ったくせに必死に珠紀ちゃんを逃がそうとする祐一先輩。いいねえ(しみじみ)これは良い切なさ。

 そして祐一先輩√で一番笑うとこは芦屋さんがあまりに無能すぎるとこですわ。やべーな、あいつ何しに洋館きたんだよ。「俺は強い方につく(要約)」なんて某沖縄テニスプレーヤーみたいなことをドヤッて言った直後に、ドライに良いように使われたことが露呈して、ぷぷ~恥ずかしい~とか笑って見てたら、「僕ができるのはここまでだ。けど、最後の切り札玉依姫にある(うろ覚え)」みたいなことを負け惜しみかって感じで言い出したから最高に笑った。何言ってんのこいつ。お前がやったのはただ単に宝具の郵便屋さんじゃボケェ。泥棒すなや。お前との同盟関係は百害あって一利なしだよ、何やっちゃってんだよ芦屋。
 って芦屋の感想書いてる場合じゃない。早く祐一先輩の感想書かないと記憶がどんどん薄れていく。どういうこっちゃ。

 ―――そして、時が経ち、書き始めから間が空いてとうとう一週間以上経ってしまった。もう書けないわ……。自分が怖い……。どういう現象なの……。満足に感想も書けなくてごめんね祐一先輩。

総評:おーちゃん√ほしい。

 

 

廃寺 真相 総評 感想文

9周目 廃寺くん 感想

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 黒幕はもう疑う余地もなかったけど廃寺くんでした!!
 うん、いや君ねえ……もう私はメイくん至上になってしまったからだめだな。「ごめんね、僕もこの子(ヒヨリちゃん)が欲しくなっちゃった」って廃寺くんがメイくんに言う時、画面のこちら側で一人、私はブチギレていた。謝ってもだめですぅ~!!メイくんが許しても私が許しません!!
 そして、この√のヒヨリちゃんもさ~簡単に思考を奪われすぎでは?裏切り者√のヒヨリちゃんは簡単に考えることを放棄するから……まさかこの子このままスポンサーになっちゃうのかとちょっとドキドキしたよ。
 この√のヒヨリちゃんも好きではないなぁ。ようは本物の裏切り者√のヒヨリちゃんが好きではないんだと思う。ちがさきさん√は別。裏切り者に寛大すぎるのも勿論、大事なことから目を背ける場面が多すぎるからなぁ。

 ラストの選択肢ループは好きでした。こういう仕掛けが楽しいよね。そして廃寺くんはグッドよりバッドが好きだな。ループものがオタクは大好きです。また最初からやり直してどこで間違えたか確かめようねって流れが最高だった。いいこと言うジャン。
 この√グッドだとメイくん現実に帰して貰えたの?それならちょっとよかった。ただの失恋で済んだ。自分がヒヨリちゃんを呼んだせいで、今度は想い人が異世界配信に囚われることになったってきっと病むだろうけど。
 廃寺くんがヒヨリちゃんにお菓子とかお花とか沢山だしてくれるシーンがあって「昔テレビで見たのを真似した」みたいなこと言ってたと思うんだけど、私はカオナシのマネしか思い浮かばなくて笑った。多分マジックショーとかの真似だったんだろうけど。

 

 

ラスト 真相 感想 

 結論として廃寺くんはアステルというAIで人間ではありませんでした!
 うんうん、なるほど。なんやかんやあって真相エンドは大団円だね!けどね、私、グッドエンドは納得いってないよ。
 真相バッドエンドはよかった。綺麗な終わり方だった。グッドはさ、償いという免罪符で廃寺くんはヒヨリちゃんの隣で幸せに生きていくんだけど、すごくすごくもやもやした。倫理システムが切られていようが、あんな残酷なことをやってのけていたのは間違いなく廃寺くんで。人間を連れてきて異世界人を成長させたかったっていう動機なら殺してしまう必要性はなかった。身の危険がないとキャストが本気になってくれないっていうのは理由づけとして弱かったと思う。本当に命まで奪う必要はなかったし、「1人以外の9人の帰還」とか「9人以外の1人の帰還」とかもうただキャストの苦しみを楽しんでいただけに思う。
 明瀬くんは倫理システムを切られたから善悪の判断がつかなかった廃寺くんを「(倫理システムを切った人間が悪いので)こいつは何も悪くねーじゃん」と評したけど決してそんなことはないと思う。間違いなく廃寺くんは悪いことをしてきた。例え善悪の判断がつかなかったとしてもそれは事実として確かなもの。それなのにまるで被害者のように扱わないでほしかった。
 ヒヨリちゃんは裏切り者に対してあまりに寛大すぎる。プレイヤーの私はそこに全く共感できなかった。全体を通して、裏切り者はすぐ信じるくせに、疑わなくていい人のことは念入りに疑おうとしてたシナリオが多かったと思う。それと、双巳さんの恩人が実はスポンサーだったヒヨリちゃんのお母さんだってわかった直後に「お母さんは優しいから」って思えるヒヨリちゃんやべーなって。明瀬くんの妹さんたちが死んでしまうドラマの配信とかを見ていて、それを支援していたであろうお母さんが「優しい」?よくそんなこと言えるなぁ。その事実を前にしたら普通は言えないよ。違和感すごかった。
 プレイヤーの私と一番意見が同じことが多かったのは射落さん。年齢的なものもあると思うけど。だからといって射落さんのようなヒロインにされても困るからいいんだけど。それをふまえたうえでも、ヒヨリちゃんは本当に裏切り者に寛大で考えが甘すぎる。アステルが償いをするというなら情報局に管理されながら自由を取り上げられてするべきだったと思うし、あんなヒヨリちゃんの傍で幸せに生きながら片手間に事情聴取やら何やらで償いをするのは間違っていると思う。罪を犯したから幸せになるなとは言わないけど、せめて罰は受けて然るべきでしょう?ほとんど無罪放免なんてそりゃないよ。
 だからグッドは全く納得いきません。その代りバッドはとても綺麗でした。アステルアステルとして落とし前をつけて、ヒヨリちゃんの記憶からも消えるという、因果応報な罰を受ける。そしてキャストのみんなは五体満足で解放され、忘れてしまったもの悲しさを抱えながらもヒヨリちゃんは現実をちゃんと生きていくようなラスト。良いエンドだと思った。アステルが消えていくスチルもとても美しくて、こう言ったら語弊があるかもだけど盛り上がりがあった。
 私は真相バッドを正規ルートだと思うことにします!!よかった!!

 

 

総評

 色々と物申しましたが、大変楽しめました。
 仕事から帰ってきて毎日一人ずつ攻略して、休日は一気にがんばったりしてちょうど一週間でコンプ完了。久しぶりに夢中でプレイした乙女ゲームになりました。
 個別ルートがちょっと短いかなと思いつつ、余計なものがなくさくさく進められたので丁度良かった気がする。キャストの配役を推理していくのがとっても楽しかった。甘さも控えめなのが私は好きなので本当に丁度よい糖度でした。
 メイくん√の禁じ手さえなければもっとよかったかなと思いつつ、あれがシャレマニを良作としていることも間違いない。
 私のヒヨリちゃんへの好感度は√によって格差が激しかったな。ケイちゃん√とかはそれこそ文句のつけどころのないくらいヒヨリちゃんが大好きだった。逆に、私は裏切りにシビアな女なので、双巳さんと廃寺くん√のヒヨリちゃんの甘い考えには終始もやもやさせられた。けど、乙女ゲームの主人公としてはヒヨリちゃんの行動が正しいんだろうなとは思います。
 何はともあれ出来の素晴らしい細部まで作りこまれたゲームだと思います。間違いなくやって損なし。オトメイトの女なら絶対やってほしい。色々言ったけど、すばらしいゲームをありがとう、シャレマニ。

 

おわります!!

陀宰 感想文

8周目 メイくん 感想

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 もう√分岐する前のメイくんとのイベントが既に苦しい。
 何なのこの子……ヒヨリちゃんを絶対に現実に帰してやるってすぐ言う……ヒヨリちゃんへの強い想いを感じる……どこぞのトモセに爪の垢を煎じて飲ませたい……
 手を繋いだことがないってちょっとした触れあいに挙動不審になってたから元カレの線はやはりなさそうだ。よかった、罪悪感で死ぬところだった。ってほっとしたのも束の間、結局溢れんばかりの罪悪感で死んだ。そんな慈愛に満ちすぎたメイくんはとってもネコが好き!かあいいねえかあいいねえ^^私には現実に帰還した後、ネコと戯れるメイヒヨの姿が見えるようだよ。

 なんて呑気なことを語る√ではない!!
 ちょっとメイくん!!レート上げすぎ!!もう君のせいで他√の幸せの余韻がすべて消された!!いい加減にして……!!
 メイくん√以外の幸せはメイくんの存在を犠牲にして成り立ってました。やってられね。あんなにチートだと思った明瀬くんもメイくんのことは救えてなかったんだね。『8人』の謎がようやく解けました。今までどの√でも帰ってこれてなかったのはメイくんと本物のプロデューサーの2人だったんですね。
 メイくんの正体は今回の異世界配信限りのプロデューサーで、ヒヨリちゃんのクラスメイト。ヒヨリちゃんの隣の席が空いていたのは、みんなに忘れられたメイくんの席だったからでした。凝部くん√でメイくんが「あいつの隣はお前に譲るよ」って言ってて、こいつ彼氏面すごいなって思ってたら!!そういう!!こと!!学校でヒヨリちゃんの隣の席は凝部くんの席になります。譲るなよメイくん……!!思い返すと切なすぎてどうしようかと思った。メイくんがヒヨリちゃんの隣を一番任せてもいいって思ってるのはきっと凝部くんなんでしょう。

 異世界配信前に繋がりがあると思ってたメイヒヨだけど、私は中学のときとかだと思ってたら現在進行形だったか~メイくんは前回の異世界配信のときに犠牲になってみんなを帰した『1人』で、その後本物のプロデューサーと賭けをした。キャストのなかの1人が自分のこと思い出してくれたらメイくんの勝ちで、メイくんを含んだ全員を現実に帰してくれる。けど、負けたらメイくんはきっとどう足掻いても帰れない。負けの場合は明言してくれなかったけど、どの√でもメイくんが帰れてないのを見る限りそうなんでしょう。ケイちゃん√のディレクターの「今回は私の勝ちですね」ってセリフがトラウマになった。喜んでヒヨリちゃんをケイちゃんと帰したのは、メイくんの勝ちの可能性を潰すためだったんだと思うと……やってられね。
 凝部くん√の凝部くんはメイくんのことを断片的にしか思い出せなかったからメイくんの「負け」になっちゃったんだね。トモセくん√の『1人』になった凝部くんがみんなに忘れられてないとこを見ると、メイくんは賭けのためにプロデューサーになったからみんなの記憶から消されたのか?でもそれはおかしい気がする。記憶を消されなければ凝部くんあたりが動いて、救ってもらえる可能性は賭けをするより高かったと思うし。ならやっぱりトモセくん√もメイくんが犠牲になって凝部くんを救ったのか。
 兎も角、メイくんは自分のことをきっと思い出してくれるのはヒヨリちゃんだと思って、今回のキャストにヒヨリちゃんを選んだ。死んでしまった金魚のことをずっと忘れないと言ってくれたヒヨリちゃんを。そして何よりメイくんがヒヨリちゃんのことを好きだったから。
 ヒヨリちゃんがつらい思いをする度、自分が連れてきたせいだと罪悪感を感じていたメイくん。それでも希望を捨てられなかった。ヒヨリちゃんが自分を思い出して、もう一度想いを告げることができて、一緒に帰れる日を夢見ていたメイくん。
 ちょっと切なすぎません?私にはもう無理だよ。耐えられないよ。そして、メイくんグッドエンド以外ではその期待を裏切り続けてきたヒヨリちゃん。メイくんの希望は潰えて、彼が現実に戻れることはなかった。 ……し、しんどい。まじで双巳なんかに惚れてる場合じゃね~ぞ?!?!いい加減にして!!メイくんバッドも何あれ?悲しすぎてもう二度とできないと思うこのエンド。メイくん以外の√でまだ救われる思いがしたのは、トモセくん√かな……あそこでは一旦凝部くんが残ってくれたから。メイくんと一緒にいてあげてるんじゃないかと信じてる。まぁすぐ自分を犠牲にして帰したんだろうけど。
 最後のドラマのメイくんの告白のところは普通に泣いた。めそめそ。メイくんは自己犠牲がすぎるよ。誰もそんなこと望んでないのに。やっとメイくんを思い出して「ずっと思い出せなくてごめんね」って泣きながら謝るヒヨリちゃんも愛しかった。メイヒヨかわいいな……

 さて、ここからはいつも通り文句言います。
 私はメイくんが大好きだし、大好きになるようなシナリオだけど、正直乙女ゲームとしてはどうかと思った。『夏空のモノローグ』っていう他の乙女ゲームでも思ったことあるけど。その人の√以外入りづらくさせる乙女ゲームってどうなの?謂わば禁じ手じゃない?
 私は何の罪悪感も感じず他のルートも幸せの余韻に浸っていたかったし、その後ヒヨリちゃんと攻略対象が幸せに暮らしていくんだなって思っていたかったのに。もうメイくんのことを考えずにはいられない。2人の幸せはメイくんを犠牲にして成り立ってると思うともう純粋に楽しめない。メイくん√以外の可能性を潰された気すらする。私の大好きなケイヒヨが幸せそうにしてても、メイくんは今も異世界配信の中に……って思っちゃう。これは本当に酷いことだと思った。確かにその分メイくん√の尊さや素晴らしさは上がる。けど、他の√の価値を下げているようにも思える。
 乙女ゲームでなかったら何も文句はなかったんだけどね。うーん、この構成は私は納得できなかったかな。けど、メイくんのためにも、メイヒヨは本当に本当に幸せになってほしいです。

 

凝部 感想文

 ここから一人一記事になります~!!
 なぜかって?感想があまりに長文だからだよ。言わせんな恥ずかしい。

 

7周目 凝部くん 感想

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 アアアアア、あのね、聞いて。お願い。
 私、凝部くん√をとってもとっても楽しみにしてたの。この飄々とした男の子とどんな恋愛するんだろうってすごく期待してた。冗談ばっかりの彼がヒヨリちゃんと本気の恋をするんだって。それなのに、何?何これ。メイくん√なの?メイくんが意味深すぎて凝部くんに全く集中できない。私はただでさえ最初からメイくんが一番気になってたのにこんなに出張られたらそりゃメイくんのことしか考えられなくなるよ。
 凝部くん自身もとっても良い子だったのにメイくんに引っ張られて凝部くんと恋愛するのに罪悪感すら感じる始末。最初からメイくんはヒヨリちゃんの手料理食べたがったり何かと好意的な面を見せてたから過去に関わりがあったことは納得がいく。けど、もしや元カレか???と懸念するくらい意味深な台詞を繰り返すメイくん。いや、流石に乙女ゲームでヒロインが忘れてしまった彼氏の存在なんて出すわけないと思うけど。もうそんなんその子しか攻略できなくなっちゃうから。けど、これは明らかに深い繋がりがあったなって感じで。
 そんななか、凝部くんのダメだなって思ったところは「思い出してくれ」って言ったメイくんのヒヨリちゃんへの切実な思いに横やり入れて、その言葉を自分のものにしちゃったところだよ。これじゃあんまりだよ。メイくんに「忘れたことにも意味がある」なんてきっと言わせちゃいけないセリフだったよ。

 凝部くんはすごく素敵な人なのに、ヒヨリちゃんと結ばれることへの申し訳なさが酷い。そのせいか今までで一番凝部くん√が乙女ゲームらしくなかったと思う。糖度を感じる余裕がプレイヤーの私になかった。キスしてても心ここにあらずだった。でももちろん凝部くん自身に文句があるわけではなくて……メイくんが他の√なのに出張りすぎたことに問題がある。
 凝部くんはかっこよかったよ。それは間違いない。明瀬くん以外ではじめて自分の力で真相にたどり着いた子だよね。明瀬くんも真相に気づいたみたいだったけど、その過程を見ることはできなかったから今回はとても新鮮でした。(追記:明瀬くんさえもたどり着けなかった真相に最も近づいたのが凝部くんでした;;)
 ここまでくると廃寺くんの本性が気になりすぎるね。ドラマの最中凝部くんに「せいぜいあがけよ」とか言ってくるのめっちゃよかった。イイネ!!!まぁこの√では凝部くんの邪魔するので結構イライラさせられたけど。
 メイくんは前回の異世界配信でも最後に犠牲になってみんなを帰したみたいだよね。前回は帰還ポイントを貯めたのではなく、裏切り者を指名した?でもそれは今回からのルールだって言ってたような……よくわからんけど、その犠牲になる1人はDEAD ENDになったキャストと同じで世界中の人の記憶から消される。だからキャストだったケイちゃんと凝部くんもメイくんのことを覚えてなかった。けど、メイくんは凝部くんの恩人で、凝部くんはそれを断片的に思い出した。
 ヒヨリちゃんが前回の異世界配信のキャストである可能性は極めて低い。ケイちゃんと凝部くんが覚えてないのもそうだし、長期間ヒヨリちゃんが消えていた過去があったら記憶操作されていない限りトモセくんが黙っちゃいない。そうなるとメイくんとヒヨリちゃんは前回の異世界配信が始まる前、現実世界で関わりがあったのかな。そして、異世界配信に参加して犠牲になったメイくんの記憶はヒヨリちゃんのなかからも消されてしまった。ううううん、つらい。でもこうなってくるとトモセくん√の凝部くんはなぜみんなに覚えてもらえているの?謎は深まるばかり……

 今回の異世界配信でもメイくんは1人残るラスト。キャストにもまた忘れられるメイくん。つらすぎ。自己犠牲がすぎる。裏切り者置いていけばいいだろ!!って思った私に応えるように裏切り者を問い詰めようとした凝部くんに「それじゃ意味がない」って言ったメイくん。ええ~廃寺くん置いてきゃいいじゃん~双巳でもいいけど。もう何が隠されてるんだよ~しかも前回の異世界配信のとき凝部くんは間違ったプロデューサー指名をしようとしてたの?そこらへんも気になる。

 凝部くん√なのにメイくんで頭がいっぱいだよ。凝部くんへの感想が少なすぎるよ。どうしてくれんだよ。ちょっと凝部くん√を語るよ。
 凝部くん√では実際に人狼ゲームやりだすからちょっと焦った。人狼ゲームのなかで人狼ゲームやってる(混乱)凝部くんとヒヨリちゃんの関係もかわいかったな。シャレマニではヒヨリちゃんと同い年組のCPが好きかもしれない。ヒヨリちゃんの態度が同い年相手だと砕けた感じになるから。
 凝部くんが隣の席の登校拒否児なのは予想通り。ゲームは負けても楽しいよって教えてあげるヒヨリちゃんと凝部くんの図はかわいかったなぁ。あと凝部くんとケイちゃんの関係もいいよね。前回配信の繋がりがよい……メイくん凝部くん然り。
 「プロデューサー」と断言できるかは凝部くんの「悪いのはプロデューサーじゃなくて」って発言で一気に怪しくなってきたけど黒幕は廃寺くんで決定だろうから次は念願のメイくん√いくよ。本命のメイくんはできる限り後ろに持っていこうと思ってやってきてたけどこれは正解だったかもしれない。
 メイくん√やったらもうその後に他の√やれない気がするもの。私は無事廃寺√にたどり着けるんだろうか……